ニューヨークの魔法は続く
文春文庫の「ニューヨークの魔法は続く」を読んだ。作者のニューヨークでのほのかに暖かい日常生活が綴られていて、読んでいてほっとする。様々な人種が暮らす複雑な社会の中にありながらも、陽気な性格で、ぶっきらぼうだけどお節介なアメリカ人と、何にも対しても好奇心旺盛で親切な日本人女性の作者の出会いと会話には癒やされる。引き返して物乞いの少年の話を聞いてあげるシーンは、作者の優しさにほろっとさせられた。エピソード一つ一つに添えられているモノクロ写真も美しい。
その一つ「靴を脱ぐということ」を読んで、その昔テキサスのコンドミニアムに住んでいたときのことを思い出した。確かに自分もドアのところで靴を脱いでいた。あちらの玄関のドアは、内側に向い開くので、脱いだ靴を置き放なしにしているとドアの開き閉めの邪魔になるのだった。アメリカ人の友人はカーボイブーツを履いたまま部屋に入って来た。最初は気になっていたが、出張でホテルに泊まるときは、自分も土足で部屋に入っていたので、そのうち気にならなくなった。
ただ、天井に照明の無い、夜は薄暗いあの室内だけはどうにも馴染めず、天井まで届く棒に電球が数個ついているランプを買ってきて、明々とライトを灯していた。
ニューヨークの地下鉄は魔法に満ちあふれているようだ。こんどニューヨークを訪れるときは、地下鉄に乗って魔法を体験してみたいと思う。
今日は、2008年1月15日火曜日です。 今日まで 2301 日間、禁煙継続中!
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